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【ペットと一緒に暮らす工夫】猫の爪とぎどうしていますか? Event Detail
ファンスタイル一級建築士事務所の森です。
ペットと暮らす生活には、何ものにも代えがたい幸福感や癒しがありますよね。
我が家にもペットがいて、間違いなく生活が楽しくなっていると思います。
今回取り上げるのは、猫です。
住まいづくりをお手伝いする者として、猫の爪とぎはお互いに気持ちよく暮らすために何とかしておきたい課題のひとつと認識しています。
爪とぎの理由や対策、しつけなど、猫と一緒に暮らす上での工夫について考えてみたいと思います。
猫が爪とぎをするのは動物としての本能
いくら可愛い猫とはいえ、壁や柱、家具、カーテン、カーペット、畳などをボロボロにされたら、困ってしまいますね。猫が爪とぎをする理由はいくつかありますが、その中でも代表的なものは次の4つとされています。
・爪のケア
・マーキング
・ストレス解消や気分転換
・飼い主さんへのアピール
猫はもともと狩りをする動物ですから、獲物を捕らえるための鋭い爪があります。生後5週間くらいから爪とぎを始めるといわれ、基本的に動物としての本能のひとつです。
爪のケアは猫にとって重要なポイントで、いつやってくるか分からない戦いや木登りなどの垂直移動に備えて、爪とぎをすることで爪を鋭く保っているといいます。
猫のマーキングに使われるニオイは、肉球にある臭腺から出されるといわれ、爪を立てて自分のニオイをこすりつけることで、縄張りを主張するのだそうです。
ストレス発散や気分転換の際にも爪とぎをするといわれています。お客様が来たときや怒られてしまった後などに爪とぎをしていたら、そっと見守ってあげてください。
飼い主さんへのアピールでも爪とぎをします。かまって欲しいときなどに注意を引きたくて「見て!見て!」といわんばかりにガリガリする姿は、何とも愛らしいですね。
爪とぎ対策グッズにはどんなものがある?
爪とぎの理由がおおよそ分かったところで、対策グッズを5つご紹介します。
・保護シート(表面がツルツルしているシート、プラ段ボール、布製のカバーなど)
・爪とぎ防止スプレー
・ネイルキャップ
・爪切り
・爪とぎ
保護シートにはさまざまなものがありますが、貼ってはがせる半透明や透明タイプのツルツルシートが人気のようです。プラ段ボールを貼りつけてもいいと思いますが、費用面では貼ってはがせる保護シートの方が割安です。ソファなどには、厚手の布製カバーがいいのではないでしょうか。ヨガマットを使う方もいらっしゃるようです。
爪とぎ防止スプレーは、猫が嫌がる成分を含んだスプレーです。柑橘系の香りや苦みでスプレーした部分から猫を遠ざけるということですが、持続時間の関係から一時的な対策といえるでしょう。
ネイルキャップは、猫の爪ひとつひとつにかぶせるひっかき防止ツールです。爪とぎ自体はそのままで、壁や家具などに傷がつくのを防ぎます。約1ヶ月で新しいものに交換が必要になるようです。爪に何かを装着されるのを嫌がる猫もいるようですから、万能とはいえなさそうです。
爪を切るというのもありますが、これも嫌がる猫が多そうですね。
爪とぎには本当に色々なものがあり、好みもそれぞれあるでしょうから、一概にこれがいいといえないのが難しいところです。素材は主に5種類で、ひも(麻や綿)、段ボール、カーペット、畳、木材などがあります。
デザインとしては、地面でとぐまたは立ってとぐタイプ、固定するまたは移動できるタイプになります。猫の居場所にもなる「家」のような空間を作っているものや、猫がすっぽりと入るようなベッド型、S字型というものもありました。
ご参考までに、我が家では段ボールの爪とぎを置いています。我が家の猫にはこれが一番合うようで、壁や柱で爪とぎをすることはありません。ただ、段ボール製の爪とぎはゴミが多く出るので掃除が大変かもしれませんね。
また、爪をとぐわけではありませんが、遊んでいるのか、当初置いてあったソファはボロボロになってしまったので、処分しました。ソファやクッションなどの選定も気をつけた方がいいと思います。
爪とぎはやめさせるのではなくしつけるが基本
ここまででご紹介してきたように、猫に爪とぎをやめさせるのは難しいといえます。そこで、大切になってくるのが爪とぎのしつけです。「ここでなら思う存分、爪とぎをしてもいいよ」と根気強く教えてあげることが大切になります。
基本的には、爪とぎをしていい場所以外で爪とぎをしたら、そっと持ち上げて爪とぎをしていい場所に連れて行きましょう。または、移動可能な爪とぎをサッとあてがいます。そこで爪とぎの続きをしたら、たくさん褒めるというのが基本です。
まとめ
かけがえのないペットとの暮らし。長く一緒に住むことを考えると、家での生活に慣れてもらわないといけません。爪とぎは猫がまだ幼いうちにしっかりと覚えてもらうのがよさそうです。
猫は温かくて狭い場所や高いところを好みます。猫と一緒に暮らす工夫を凝らした家づくりをご希望される場合には、喜んでご一緒に考えさせていただきたいと思います。
【監修者情報】
1976年東京都文京区生まれ。
ハウスメーカー・地域ビルダーにて設計・工事監理に従事。
2016年『しあわせをデザインしよう』をコンセプトに
ファンスタイル一級建築士事務所を設立。
日本一暑い街、埼玉県熊谷市で妻・長男・ラブラドールレトリバー・保護猫と暮らす。
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